3日目・・・、朝起きると今日も外は暑そうだ!
今日からは、またお得意のノープラン。夕方頃には宿泊先を決めないと・・・。
まぁ、適当にその時の近辺で探すとするか。
行く先は、向こうに見える街中とは反対方向に!
普通は日本人が行かない様なトコロに行ってみよう。
地図を見て見つけたのがAmerican Cemetary、太平洋戦争で命を落とした2万人弱の米軍兵士が埋葬されている。
広い敷地内一面に並んでいる、白い十字架の列がとても美しい。
TAXIドライバーにココへ行って欲しいと伝えると、Why?と不審がられる。
無理もない、こんなところに行く観光客はそうそう居ないんだろう。
ずっとマニラに居る彼も、今回初めて来たらしい。
急に雲行きが怪しくなり、雨が降り出した。降りて歩くのを諦めた。
彼は言う、「すぐに止むさ!フィリピン人はみんな傘を持たない。」
でも、荷物持ったまま濡れたくは無いし・・・。
Securityを通過し、そのままTAXIで中に入って行く。歩きでなくて良かった、とにかくここは広かった。
そして、セメタリー中心部の記念碑の建物に入る。
そこにはアメリカ人と思わしきご老人が。彼若しくは彼の親族も戦争経験者なのだろうか・・・!?
「No War, and Peace.」
現代に生きる我々にとって、永遠のテーマであろう。
そのまま彼のタクシーに乗り、次はフィリピンのかつての首都であったケソンに向かう。
首都の象徴であったQuezon Memorial Circleにそびえ立つモニュメント。
到着の頃にはすでに雨も上がり、晴れ間が見えていた。
この写真を撮ったのが、彼女。
近くにあるフィリピン大学の学生だ。聞くところによると、大学の写真サークルらしい。
みんな結構良いデジタル一眼レフカメラを首にぶら下げている。
良くは分からないが、名前からしてこの国の一流大学そしてかなりの富裕層の子息であろう。
珍しい東洋人を見つけた彼ら彼女らは、カメラを構える僕を撮ってます。
今回はカメラを2台持って行った。PENTAXの安物とCanonのG11。
彼女にならG11を渡しても大丈夫であろう・・・。
「これで好きに僕を撮ってごらん!」
そして、撮れたのが前述の写真である。
僕としては、もう少し引き気味で逆光でのシルエットを活用して欲しかった。
こんな感じで・・・。
フィリピンの「カメラ女子」よ、もっと勉強しよう!
まぁ、僕も写真については偉そうな事は言えない・・・。
そろそろ宿を探さなくては・・・。また大通りに出てタクシーを拾う。
キアポと言う街を目指し、タクシーを降り、ガイド本には全く記載のない様なところで今夜の宿を探す。
割とすぐに見つかった。W-Fiもあって、小さいが繁華街もすぐそば。そして1泊2000円くらい。
そこに決め、また食事をしに街中へ繰り出す。
食後はフラ~っとBARにも。至る所に「カラオケ」の文字が見受けられる。
フィリピン中年の下手クソな歌を聞きながら、一人ビールを飲んでました。
んん~、実に今外人してる・・・。
そして4日目。
昨日まではタクシーばかりであったが、今回は電車に乗りお目当てのスポットへ!
タクシーだとおそらく400円くらいだが、電車に乗るとわずか30円くらいで行けてしまう。
日本とは物価が違いすぎる。
こんな電車に乗る日本人はいないであろう。もともとタクシーに乗っても、日本とは比べ物にならないくらいに安いのだから。
駅から目当てのショッピングセンターへは、自力で歩いて行く。
荷物の詰まったバックパック、こんな恰好で歩きまわるのは結構疲れる。
そして、途中に地元民が暮らす集落があった。そこには、ゴミゴミとしたマーケットが。
いかにもアジアらしい光景であった。
メトロ・マニラとは、暮らしぶりの違いが歴然である。そして、先程の学生たちとも。
とにかく、この国は貧富の差が激しい。格差社会・・・、日本でも聞く言葉だが、比べ物にならない。
この国では、ここのマーケットにいる彼らの方が一般的なのかもしれない。
アジアのどこもそうであるが、マニラの街中には物乞いのストリートチルドレンが多い。僕も何度声を掛けられた事か・・・。
ショッピングセンターからキアポと言う街に向かうタクシーに乗っている時、渋滞や信号待ちの際に、ガラス拭きやお菓子・飲み物の売り子として大勢の人間が車を取り囲む。
これも日本では考えられない。そして、「Money Money!」と片言の英語で叫ぶ物乞いの子供達もいた。
その中に、ちょうど僕の娘達と同じ様な年齢の姉妹がいた。
姉は僕に必死に訴える。こういう場合、本来であれば相手をしてはいけないのだ。キリがないから。
しかし、どうしてもあの姉妹に何か助けをあげたくなってしまった。
自分の娘達がこんなことをしていたら・・・。
やるせない思い、そして想像して急に悲しくなってしまった。
ちょうど、日本で買った飴を持っていたのでタクシーの窓を開け姉に渡した。
やはり、後でドライバーに注意されたのであるが・・・。
姉はお金でないと分かると、妹にその飴を投げつけた。
妹はそれを拾い、嬉しそうに飴を口に放り込んだ。そして、ニッコリ笑って僕の顔を見た。
なんだか、それを見て僕の方が泣きそうになってしまった。
ほんの数十秒のやりとりであったが、それは非常に印象的であった。
敢えて、彼女らの写真は撮っていない。
ブログに載せる題材としては良い「記録」になるが、これは僕の「記憶」に強烈に残っている。
今日は色々と考えさせらる事が多い1日だった。